自動車
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販売代理店の広告とは別に、外車メーカーの折り込みはとても力を入れていることが理解出来ます。これは車一台の利益率の違いが大きいでしょう。国産車のように、利益率が低い商品にお金を掛けて折り込み広告を作る理由が薄いからでしょうし、そこまでしなくても販売店や営業の努力でユーザーを囲い込んでいると思っているからです。しかし、これはイメージ戦略として大きな後退です。必ず近い将来、日本の車はダサイと言われるようになってしまいます。広告とは直接的利益誘導と間接的利益誘導の両面が有るとすると、間接的利益誘導をおろそかにする企業の衰退は確実です。
以前は車の広告は走りのイメージを適確に伝える努力をしていたのですが、フォルクスワーゲンが最初にそれ以外の機能を追求した広告を作ったと言われています。現在では後ろ姿やラゲージスペースを中心にしたタイプの広告を見受けることがあり、手法は多様化していると言えます。とにかくユーザーはチラシ一つ見て購入するなどあり得ないので、この折り込みに何を込めてユーザーに伝えるべきか理解すると、スペックや機能、設備を詳しく表示するだけでなく、この車に乗りたい、所持したいと憧れを抱かせるようなイメージをすり込むことが重要でしょう。