2013年1月の広告資料
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- 2013年1月折り込みチラシ
- 株式会社ホリ
他で見る北海道物産展の折り込みとはかなりテイストが違う事に先ず驚きます。大地や広がる風景といった物は排除し、取扱商品のイメージに的を絞り込んでいます。トーン&マナーはビビッドなオレンジとみずみずしい「シズル」表現でしょうか。
いつも視線誘導理論ではグリッドとカウンタースペースの説明が多くなりがちですが、今回もその二つを重視して作られた様な折り込み広告です。アイキャッチのオレンジゼリーが目を引きますが、スプーンですくって削られた部分からスプーンへ視線が誘導されることはよく分かりますが、よく見るとこの部分は不自然ですよね。左利きの人がすくって右手に持ち替えた設定でしょうか?広告では最大限の効果をビジュアル化するためによく見ると不自然な状況の表現があります。ウソではないので許される部分ですが、ちょっと不安定に感じます。左サイドの会社ロゴと角版写真3点から下の部分、取扱デパートへと「L字」構造でメインビジュアルを囲っています。所々で、抜き写真と重ねて立体的な階層表現を試みている部分は効果的です。
写真が整然と並んでおとなしくなった場合は、抜きの写真を重ねて層を作ると空間表現が広がる良い見本でしょう。