2009年8月折り込みチラシ

伊勢丹「伊勢丹通信」

この伊勢丹通信はいくつかのタイプのレイアウトがあるのですが、どれも毎月とても綺麗な写真で折り込みチラシを見る楽しみの一つになっています。この伊勢丹通信のレイアウトは定型で、大きなイメージ写真を元に、その内容に添った記事を配して居るタイプです。爽やかな季節を表現した写真も美しく、丸い皿の口が中央の料理に目をまとめます。キャッチコピーの「そうめんで・・・」の「そ」だけ大きい大文字になっていますが、ドロップキャプスと言う技法で欧文のレイアウトには良く見かけます。「そ」の文字に必然的に視線を誘導して続くボディコピーへ繋げます。今回は少し下部分の情報が上手くまとまらずに散漫な形になっていますが、定型のフォーマットへ流し込むデザインの難しさでしょう。商品と情報の繋がりを上手くまとめた広告ですが、デザインよりコピーライターとフォトグラファー主導の物だと分かります。少しデザイン的には弱さを感じますが、読ませる広告は内容が第一です。この方向の広告も参考になります。