2010年4月の広告資料
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- 2010年4月折り込みチラシ
- 紀ノ国屋
今月は4月で新緑をイメージしたわけではないのでしょうが、全体にトーンが緑色中心で似ている広告が目に付きました。広告には全体を支配する色味や、使用する文字使いなどを統一することをトーン&マナーと呼びます。統一されたイメージ戦略の元に広告のデザインは作成されます。
今月のこの折り込み広告は伊勢丹通信とも同じコンセプトですが、余計な情報を省いてとても上質です。写真一つ上手く撮れたらもう、仕上がりは見えたような作り方でしょうか。ただ、デザインとしては少し遊びが足りなく感じます。「誕生物語。」の見出が写真と微妙にかぶっているのが見苦しいですし、左側の文字群とパンの隙間の逆「くの字」のカウンタースペースが主張しすぎています。情報を伝える目的の広告としては十分でしょうが、ビジュアルで伝えるとすると、デザインが不足しています。日本の誌面作りではあまり見かけませんが、ここはパンの写真に添って文字を回り込ませた方がベストだった様に思います。